コルドバは、華やかさというよりいぶし銀のような風格を秘めた町で、千年程前ここに一大文化が栄え、ヨーロッパ随一の大都会を形成していたとは想像し難いかもしれません。コルドバが花開いたのはローマの植民地「ベティカ」の時代で、後の10世紀イスラム教カリフ王国の時代に最盛期を迎えます。当時のコルドバの人口は100万近くに達したとも言われ、現存する大回教徒寺院をはじめ市内には300ものイスラム寺院がありました。また学問の町でもあり、医学・天文学・哲学・文学等など諸学問の中心地であり、古今東西の文献はここで翻訳されヨーロッパ全土へと流布されてゆきました。すぐれた学者を輩出し、国外からの留学生も多数受け入れていたとされています。

コルドバ市は人口は現在約31万5千人で、コルドバ県を南北にわけるような形で東から西へ流れるグアダルキビール川の中央に位置します。グアダルキビールとはアラブ語で「大いなる川」という意味で、この川に潤おされたコルドバの土地は、穀物、綿花、ぶどう、オリーブ等を主に産出しています。コルドバ市内は回教寺院(メスキータ)はもちろん、白壁に色々の花々がよく映える旧ユダヤ人街や中庭(パティオ)の美しさも必見です。6-7月頃、周囲のゆるやかな丘陵地帯に連なる「ひまわり」の畑は壮観です。



マドリッド・アトーチャ駅から高速鉄道(AVE)で2時間、1日7-13本。マドリッド・アトーチャ駅、チャマルティン駅から2時間-6時間、特急・急行あわせて1日10本。セビリアからAVEで45分、特急タルゴ号で約1時間-1時間20分。コルドバ駅はメスキータ近辺から約1.5Km。
真夏を除いてよい気候に恵まれています。真夏の7-8月には日中の最高気温が40℃を越える事もあります。雨が少なく、澄みきった青空が一年中楽しめるところです
コルドバ料理のおもなものはオックス・テール・シチュー(Estofado de rabos de toro)ラム・シチュー(Cordero a la caldereta)グリーン・アスパラガスのカスエラ煮(Esparrage en cazuela)トマトとアーモンドのガスパチョ・スープ(Gazpacho)など。
マドリッド 407km / グラナダ 166km / マラガ 175km /  セビリア 143km
メスキータ(回教寺院)/MEZQUITa
コルドバはかつて東アフリカを含む東方のイスラム世界の中心であり、後ウマイヤ朝の首都でした。
メスキータとはモスク=イスラム教寺院の意味で、コルドバのメスキータはその規模で世界最大のサウジアラビア・メッカのカーバ寺院に次ぐものです。
8世紀にカリフ(イスラム教主)アブデラマン1世が建築に着手し、モハメッド1世、アルハケム2世らによって増築、改築されました。13世紀にキリスト教徒がコルドバを奪回した後も、メスキータは残されましたが、中央部はキリスト教の大聖堂に改築されました。
スペイン特有のサラセン建築芸術、ムデハール様式で作られており、「シュロの門」(Puerta de las Palmas)から内部に入ると、850本の大理石の桂が林立し、上には赤縞模様のアーチがかかり、幻想的な世界が広がります。4代のカリフの建設した部分がそれぞれ分かれていますが、アルハケム2世のものが全盛期で、最も壮麗と言われます。天井のアーチ、壁面のアラベスク模様などが薄暗い空間の中で、訪れる者をイスラム教の世界へと引き込みます。
中央のキリスト教大聖堂はルネッサンス風。イスラム教とキリスト教がこのように堂々と共存するのは他に例を見ません。世界文化遺産に指定されています。

開館時間:  【12月〜1月】 10:00〜17:30   【2月・11月】 10:00-18:00 
        【3月・7月〜10月】10:00-19:00  【4月〜6月】  10:00-19:30       
        *日・祝祭日は09:00-10:45/13:30-18:30
アルカーサル/ALCAZARr
14世紀アルフォンソ11世によって建てられたムデハル調の城です。カトリック両王は、アラブ勢力の最後の砦だったグラナダ王国の征服を指揮するためここを居城にしています。コロンブスが新大陸への大計画を携えてカトリック両王に謁見を許されたのもこのアルカ-サルでした。現在残っているのは広間が数室、中庭、庭園、そして城壁の四隅にそれぞれあったとされる塔のうち3つだけです。アラブ趣味の広い庭園には池と噴水、糸杉と熱帯植物が織りなす調和があり、散策のひと時を過ごすのに最適です。広間の展示品には2-3世紀頃の大理石の棺やローマ時代のモザイク画が注目を集めています。
開館時間  【5月〜9月】  10:00-14:00、 18:00-20:00 (火〜土)
        【10月〜4月】 
10:00-14:00  16:30-18:30 (火-土)  09:30-15:00(日・祝祭日) 
休館日:月曜日
ユダヤ人街/JUDERIA
狭い石畳の通りの両側に並ぶ白壁の家々と花鉢の数々。開いた扉越しに、または鉄格子の透かし模様を通して垣間見る各家のパティオ(中庭)。いかにもコルドバらしく、美しく静かで落ち着いたたたずまいです。アルモドーバルの門(Puerta de Almodovar)から入って右手のフデイオス通りには14世紀ムデハル調のユダヤ教会(La Sinagoga)が残っています。すぐそばにはエル・ソコ(EI Zoco)があり、中央のパティオをとり囲むように周囲に民芸品店が並びます。フラメンコ・ショ-の店「タブラオ」もあり夜は賑わいます。エル・ソコと同じ建物の反対側は「市立闘牛博物館」(Museo Municipal Taurino)で、コルドバ出身の闘牛士に関する資料や遺品が陳列してあり、中でも名闘牛士として一世を風靡したマノレテのものが目を引きます。
花の小道/CALLE DE FLORES
ゼラニュームの花で飾られた細い通りで、突き当たりの小さな広場からモスクの塔が覗かれる写真のスポット。
狭い道の周辺にお土産屋がぎっしりあるが、中でもコードバン(革製品)の実演と革張り家具は見もの。