人口約27万人、ネバタ山脈のふもとに広がる「ベガ」と呼ばれる肥沃な土地に恵まれ、アンダルシア地方の中心地です。
グラナダの名前が歴史に登場するのは、アラブ人がスペイン南部に侵略後300年程過ぎてからで、コルドバのオメヤ王国が崩壊し、13世紀からほぼ2世紀、グラナダ王国はアラブの拠点となっていました。フェルナンドとイサベル両王が率いるキリスト教徒軍はグラナダを包囲し、ついに1492年、アルハンブラの無血開城に成功しました。何世紀にもわたって花開いたイスラム文化は、アルハンブラ宮殿などの素晴らしい建築を後の世に残すことになりました。
市内にはイスラムの宮殿からルネッサンス建築まで、様々なスタイルの建物が混在しており、その希有な歴史を物語っています。
グラナダ市の一番古い部分は、高台にあるアルバイシンやアルハンブラなどの地区です。狭くて傾斜のきつい道、趣のある街並み、そして眼下にはグラナダ市を見渡す素晴らしい景色が広がっています。
高台の下にあるのは比較的新しい地区で、グラン・ビア・デ・コロン、レイエス・カトリコス通りなどの主要街路が走っています。この2つの通りの交差点のそばにカテドラルがあり、周辺はいつも活気にあふれています。

マドリッド・バラハス国際空港からグラナダ空港まで飛行機で約65分。バルセロナからは約70分。
毎日2-3便運行。

グラナダ空港から市内まで約17Km、バスで約25分。タクシーで約20分
年間を通じて朝と夜の気温差が激しいのが、グラナダの気候の特徴です。夏の平均気温は24.9℃、冬は8.4℃。11月と3月に少々雨が降る程度で、年間を通じて降雨量は少ない。
グラナダでは、「ガスパチョ・スープ」に代表されるアンダルシアの地方料理が味わえます。ほかに、近くのアルプハラ地方のトレベレス特産の生ハム、モトリルのアーモンド菓子「トルタ・レアル・デ・モトリル」、海岸で塩焼きされたいわし「エスペトス」、家庭的なオムレツ料理「トルテイーヤ・サクロモンテ」など。
マドリッド 430km / セビリア 261km / マラガ 127km / コルドバ 166km
アルハンブラ宮殿/LA ALHAMBRA
「赤い丘」と呼ばれる高台に建つ、スペイン・イスラム芸術の枠を集めた華麗な宮殿。イスラム王朝ナスル王国の時代、1238年に建設が開始され、21代の王によってアラブ芸術の粋を集めて完成されました。1492年、フェルナンド、イザベル両王のキリスト教徒軍によって陥落し、以後キリスト教芸術の修正が加えられました
宮殿は大きく四つの部分からなっています。1)王宮(Palacios Nazaries) 2)カルロス5世宮殿(Palacio de Carlos V) 3)アルカサバAlcazaba(城塞跡) 4)ヘネラリフェGeneralife(離宮)

1:王宮(Palacios Nazaries)
14世紀、ユスフ1世とモハメッド5世父子の時代に建築されました。まず「メスアールの間」(Sala deI Mexuar)、美しい絵タイルと細かいアラベスク模様は見事。見晴らしの良いアーチ型の窓からはアルバイシン地区の白い家並が見渡せます。「アラヤネスの中庭」(Patio de los Arrayanes)では、細長い池と両脇の天人花(アラヤネス)の生垣の緑が整然とした空間を作っています。この中庭から「バルカの間」(Sala de la Barca)を経て、王宮で一番広い「大使の間」(Salon de Embajadores)に行き着きます。ここは、王の謁見などが行われていた場所で、イスラム最後の王ボアブディアルがカトリック両王への明け渡しを決定した間として有名です。
横のカルロス5世の部屋に通ずる細い通路の一番手前の部屋で、1829年作家アービングは名著「アルハンブラ物語」を執筆しました。「ライオンの中庭」(Patio de los Leones)はイスラム芸術の最高傑作ともいえる美しさで知られています。中央に12頭の石のライオンに支えられた噴水があり、四方は大理石の柱が林立する回廊となっています。柱と柱の間の上部はアーチで、レースのような繊密な模様が施されています。ライオンの中庭を挟んで一方に「アベンセラヘスの間」(Sala de los Abencerrajes)、もう一方に「二姉妹の間」(Sala de las Dos Hermanas)があり、それぞれに「モカラべ」と呼ばれる鍾乳石状の複雑な装飾が埋め尽くした、息をのむ美しさの丸天井があります。その奥には、「ダラハの見晴台」(Mirador de Daraxa)があり、ボアブディル王の妻ダラハは、ここからグラナダ周囲の展望を楽しんだと言われています。後のキリスト教徒時代にカルロス5世の部屋が前方に出来た為、以後眺望がきかなくなりました。「パルタル庭園」(Jardines deI Partal)は、「貴婦人の塔」(Torre de las Damas)を背景に池と花々が美しい明るい庭園です。
2:カルロス5世宮殿(Palacio de Carlos V) 
アラブ王が去って約50年後に、カルロス5世は王宮に隣接して、ルネッサンス様式の四角い建物の真中に円型の中庭を配した宮殿を建てました。中庭の周囲は2階建の回廊で、1階はドリス式、2階はイオニア式のシンプルなデザインの柱で、イスラム建築とは趣を異にしています。現在1階をアルハンブラ博物館、2階を県立美術館として利用しています。ここは音響効果が優れているため、夏に開かれるグラナダ国際音楽舞踊祭の一会場ともなっています。
3:アルカサバAlcazaba(城塞跡)
アルハンブラ宮殿内では一番古い部分で、13世紀の要塞です。今は廃櫨となっていますが、全盛期には24もの塔があったと言われます。ベラの塔(Torre de la Vela)は、現存する一つで、ここに登ると、グラナダ市内、ヘネラリフェから遠くはシェラネバダ山脈まで、素晴らしいパノラマが展開します。
4:ヘラネリフェGeneralife(離宮)
 14世紀初期に王の別荘として建てられ、水をふんだんに使ったロマンティックな庭園が見事です。天空を刺すような糸杉、刈込まれた生垣、咲きみだれる草花、大小の池に噴水が上がる様子など、清々しい美しさです。

開館時間: 【3月〜10月】 09:00-20:00  (日曜18:00) 夜間: 火・木・土曜 22:00−24:00
        【11月〜2月】 09:00-17:45  夜間:土曜のみ 220:00−22:00 
※1日の入場者数に制限があり、チケットは午後2時を境に午前入場、午後入場及び夜間入場とに分かれています。最近は特に時期によって非常に混んでおり当日遅く行くと入場できない場合もあるので、前日までに予約するか、早朝に見学する方が良い。
王室礼拝堂/LA CAPILLA REAL 
カトリック両王の墓所として、孫にあたるカルロス5世が完成させました。中央の壮麗な鉄格子の中には、大理石彫刻の墓が二対あり、右側の大きい方がカトリック両王、左側が、その娘夫婦フアナとフェリペのものです。遺骸は、狭い階段を下りた質素な地下室にあり、鉛の棺が4つ並んでいます。
1520年の中央祭壇の装飾は必見です。聖器室にはイサベル女王が寄贈した15世紀のフランドル、イタリア、スペイン絵画コレクションが展示されています。
アルバイシン/ALBAICIN
アルハンブラ宮殿の北側、ダロ川を隔てた丘がアルバイシンです。アルハンブラが出来るまでは、グラナダ王はこの丘の上にあった城に住んでいました。回教徒の家が密集していた地域で、今でも迷路のようなアラブの古い町並みが当時をしのばせます。サン・ニコラス教会の広場からはアルハンブラ宮殿の美しい全景が眺められます。特に夕日を浴びた宮殿は、その名が示すごとく赤く染まり強烈な印象を与えます。