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平成16年3月16日 テコプラザスタッフとその友人

■出発前の印象 ■特産品・お土産
■利用航空会社について ■事前に抱いたイメージが実際に行って
  どう変わりましたか?
■空港から市内(もしくは宿泊地)へはどんな
  交通手段で、時間はどのくらい?
■屋久島は、どんな方におすすめ出来ますか?
■食事の感想&名物料理 ■これから旅行される方に「これは教えたい!」
  という旅知識はありますか?
■宿泊施設

■縄文杉を見に行く ■千尋(せんぴろ)の滝
■白谷雲水峡に行く ■尾之間温泉


■出発前の印象
世界遺産に登録された「縄文杉」があり、「もののけ姫」の舞台となった森のモデルがある島。
店舗でカウンター販売をしていた頃、(1年4ケ月の間に)1度くらいしか手配したことがなく、旅行代金が海外旅行(アジアシティくらい)並みに高かった印象があります。旅行する人の数がとても多い場所というわけではありませんが、一定の人気が有り、特に熟年層はリピーターも多く、若い人は自分たちくらいかなと思っていました。
利用航空会社について
鹿児島からはプロペラ機で40分。JAS便とJAC便の乗継時間は25分しかなく、(必要最短は20分)鹿児島に着くと同時にトランシーバーを持ったスタッフと一緒に走るのかと思っていました。
実際は鹿児島空港の端に着き、逆の端まで移動する(距離にして数百メートルくらい?)程度で、予想していたような「お客様、お待ちしておりましたっ」もなく、のどかな乗り継ぎでした。
JACにはYS11という「プロジェクトX」でも取り上げられた、日本が世界に誇るプロペラ機があるらしいのですが(後日ガイドさんから聞きました。)、今回は「Q400便」という、見るからに新しい機体でした。
このQ400便は通常40分かかる鹿児島―屋久島間を30分で運行するそうです。
機内は、通路をはさんで両側に2列ずつ。まるで電車の1車輌分です。定員は75名とのことでしたが、若干空席がありました。もしかして客室乗務員の方っていないのかも、と思ったりもしたのですが、2人乗っているようでした。

この旅の中で、プロペラ機に乗る事が最も心配だったのですが、離陸の時は予想以上の揺れで、直前に飲んだ酔い止めもどこかに消えてしまいそうでした。座席が薄く、機体の揺れも直接全身に伝わってくる感じです。上空に飛び上がってしまうと揺れもなくなり、左に大きな島が見えてくると、それが種子島です。あっという間に30分でした。

空港から市内(もしくは宿泊地)への交通手段
海沿いの道を走るバスがあり、宿泊予定地のホテルもその道沿いにあるのですが、1時間に1本程度で、屋久島に着いたときにはちょうど出てしまった後でした。飛行機の到着に合わせて、という運行ではないようです。
次のバスまで1時間近くあるので、タクシーを使う事にしました。「安房」というホテルのあるエリアまでタクシーで10分ちょっと。料金は1,700円とやや高め?

宿泊施設
アジアのリゾートをイメージしたホテル(お高い)から、民宿・ペンションまで様々なニーズに応える宿泊施設があります。今回の旅行の1番の目的が「縄文杉(を見るための)登山」だったので、登山口に近い「安房」にあるホテルにしました。
食事
屋久島では”とびうお”が名物料理のようでした。押し寿司などもありましたが、今回は姿揚げを食べました。
「南の方は身がしまっていないのでは?」と思いましたが、食べてみると鶏のササミのような食感で、おいしかったです。
また、”とびうお”と同じくらいよく目にするのが「鹿肉」ですが、こちらもくせもなく、臭みもなく、馬肉より食べやすいといった感じでした。
とびうお姿揚げ 鹿肉

特産品・お土産
やはり杉加工商品がほとんどです。1つ何百万もするような工芸品から、数百円の茶さじまで色々揃っています。
また食べ物では「生節」。鰹節になりきる前の、半生のような食べ物。お酒のおつまみに合いそうです。

事前に抱いていたイメージが実際に行ってどう変わりましたか?
熟年の方ばかりがいるのかと思っていましたが、縄文杉登山の間にすれ違う人は、若い人(高校生や大学生といった学生)が多く、「世界遺産」「縄文杉」から抱いたイメージとは若干異なるものでした。
また、島全体が「観光地」というわけではなく、(商売っ気がなくて、押し付けがましくないので良いのですが)なんだか「日常生活の中にお邪魔してしまった」感じがあり、まだ「旅行者の受け入れの深さ」をどの程度までにすればいいのか、模索しているように思えました。

屋久島はどんな方におすすめできますか?
日常を忘れて自然を感じたい方。何も熟年には限りません。ただ、縄文杉を見るのであれば、やはり体力に自身のあるうちに、と思います。本格的な登山に比べたら楽な方だと思いますが、きちんとした「登山に」備えるだけの準備が必要だからです。ただ、縄文杉登山をしなくても「白谷雲水峡」や、「ヤクスギランド」をゆっくり歩きながらガイドの方の話を聞くだけでも、充分充実した旅になると思います。屋久島が世界遺産に登録されたのは「縄文杉があるから」だけではありません。その森や自然そのものが世界遺産に値する、という事なのです。普段、植物や山にそれほど興味が無くても、自然と惹かれていくと思います。
これから旅行される方に「これは教えたい!」という「旅の知識」
@ネイチャーガイドをお願いしてみました。
縄文杉はガイドなしでも登れますが、登山でくたくたになってレンタカーで戻るのもちょっと不安なので、ネイチャーガイドをお願いした方がいいと思います。大抵、ホテルまでの送迎が付いています。料金は、保険料込みで12,000円前後(人数によって多少変更します。)旅行商品のパンフレットにもオプションとして紹介がありましたが、今回はネットでコースを詳しく紹介されているところにお願いしました。
また、翌日「もののけの森」で有名な「白谷雲水峡」行きを予定していたのですが、あまり朝早くなく、半日くらいで終わるコースを希望していたものの、なかなか思うようなコースがありませんでした。最悪、バスかタクシーでいくつもりで事前にガイドさんはお願いしていなかったのですが、縄文杉を案内してくれたガイドさんに「貸切」のような状態でガイドさんを紹介していただくことができました。
1日に数便しかないバスを乗り継いで「白谷雲水峡」に行くつもりだったので、それ以外の観光は考えていなかったのですが、ガイドさんのおすすめもあり、「白谷雲水峡」→「かぼちゃ屋(屋久島ラーメンやカレーが美味しい)でお昼」→「がじゅまる」→「千尋(せんぴろ)の滝」→「尾之間温泉」を案内してもらいました。

A登山グッズを買ってみました。
縄文杉登山にあたっては一部ガイドブックには「履き慣れたスニーカーでも可」とありましたが、山は雪が残っていたり、足元がぬかるんでいるところもあるので、防水がしっかりしたものが良いと思います。
防寒具やお弁当(朝食と昼食)、雨具を入れたザックは案外かさばり重くなります。大きさは30gくらいがよいと思います。胸元や腰で固定できるものだと、荷物が左右と揺れることもなく、負担もありません。
上下セパレートのカッパは、使い捨てになるかもしれないので2千円くらいのものでもよいと思います。(幸いな事に使わずにすみました)滑り止めつきの軍手(これは役立ちました。枝や岩など、あちこちつかまって下山するため)絆創膏は登山用の厚い靴下を履いたせいか、全く使用せずその他疲れたときにすぐ口に入れられる個別包装のクッキーやチョコには助けられます。水筒はなくても大丈夫です。500mlのペットボトルを買って行けば飲み終えてから途中で水を汲むことが出来ます。
防水のパーカーの下には脱ぎ着の楽な服を重ね着しました。綿のシャツを重ね着していたので、登山中にかいた汗が山の上の方では自分の身体を冷やす結果に。素材は綿ではなく、「ゴアテック」といった化繊がいいそうです。
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ホテルにお願いしておいた朝食と昼食を受け取り、
4時45分に出発。暗闇の中を登山口まで車で移動です。
6時。縄文杉への登山口「荒川登山口」から始まる森林軌道通称「トロッコ道」の上を歩き始めます。
周囲はまだ暗く、足元を照らす懐中電灯が必要なくらいです。しばらく歩くと、荒川にかかる50Mほどの
高架鉄橋を渡ります。現在は高めの柵が両側にありますが、かつてはなかったそうです。鉄橋を渡りきると、単調なトロッコ道が延々と続きます。「縄文杉と枕木しか覚えていません!」という人がいるという話も納得です。
45分ほど歩いたところにあるのが「小杉谷事業所跡」。木材搬出のために働く人々の集落は、最盛期には133世帯、450人にもなったそうです。郵便局や床屋、商店、小中学校もあったそうです。
当時の様子を写真で見ることが出来ましたが、ここに人の暮らしがあったなんて信じられないような感じでした。その後も延々と単調なトロッコ道を登ります。傾斜はゆるく、「登っている」という感覚はあまりありません。
とりあえず「前に進もう」という感じです。途中で1回休憩を挟んで、ようやくトロッコ道終了。ここでトイレ休憩です。特に女性トイレには大行列ができてしまうので、朝早めに出発して、ここまで早く来る事がポイントだそうです。


登山開始から2時間半くらいで、有名な「ウィルソン株」に出会えます。
中には祠があり、水も沸いています。株の周囲は13.8メートルあり、推定樹齢は4,000年だそうです。
大正4年(1914)に植物学者アーネスト・ウィルソンに発見されました。元の木の方は、京都の大仏殿を造るために、豊臣秀吉が島津藩に命じて伐らせたそうです。


ウィルソン株を過ぎると、急に山歩きの様相が変わってきます。思わず無言になってしまう階段を延々と登ったり。
途中、道の脇の植物にリボンが巻かれているのを目にします。登山道は比較的整備されている方だと思いますが、疲れのあまり下ばかり見ていて、ふと顔を上げると、目の前には木と岩だけ、道はどこ?などと感じるときもあります。石の積まれた歩きやすい場所もあれば、ひたすら大きな岩を越える場所もあります。滑り止めの軍手が大変役立ちました。つかめる所はどこでもつかまり、足元が不安定なところは慎重に足を進めます。











また、徐々に、周囲の杉の大きさが変わってくるのがわかります。屋久島では樹齢1,000年を越える杉を「屋久杉」、それ以下の杉を「小杉」と言うそうですが、最初は「大きい」と感じた大きさに、だんだん慣れてきて自然に見られるようになります。その先では、屋久島で2番目に大きい「翁杉」や「大王杉」、2本の枝がつながっている「夫婦杉」などが見られます。残念ながら、行きはひたすら「縄文杉」を目指すので、写真撮影はおあずけです。



出発から5時間、途中で軍隊のように整列して(7人)歩く人たちに何回かぬかれ、ようやく縄文杉に到着。
思わず「すごーい」という声があがります。縄文杉は、周囲に囲まれた「展望台」から見ることになります。
周辺の土が削られ、杉の露出が増えてしまったため、杉の保護のためとのことです。
縄文杉の周辺にはまだ雪が残っていて、これまで歩いて来る間にかいた汗は、あっという間にひいてしまい、逆に自分の汗で体が震えてきます。


縄文杉を見ながらお昼ご飯。座って縄文杉を見ても、あまりの大きさに一度に視界に全体が見えてこない感じです。
目の前の木肌をみたり角度を変えてみたり、うろうろしながら写真撮影。かつて縄文杉を間近でみたことのあるガイドさんが「見上げるとすごいんですよ」というので、展望台に寝転がって縄文杉を見上げます。広がった枝は、力強くて圧巻です。またその幹は、激しい風雨にさらされてきたのか、曲がりくねり、大きさだけではなく、
外見からもその歴史を感じさせます。縄文杉の樹齢には諸説あるそうですが、きっとガイドさんが教えてくれる説が最新なのでしょう。島で売られているお土産の名前で見かける「7200年(才)」と言う説、3本の木で成り立っていると言う説。(調査の際、採取した3ケ所をDNA鑑定の結果、異なる樹齢になったことがあったそうです。)周囲ある切り株の樹齢から見て恐らく○○年(切り株は縄文杉が発見され、一躍有名になる前に切られたものだそうです。
昔の人、江戸時代とか(?)は、この杉の存在を知りつつ、神木として切らなかったのか、曲がりくねっていて使い物にならなかったからなのか、いずれにしても昔からあったのですね。)



帰りは行きに比べて楽に感じます。行きにはお預けだった写真撮影をしながら、途中途中で植物や森の説明を聞きながら下りていきます。屋久島は島全体が「花崗岩」という火山岩で出来ているそうです。現存する森は、その岩の上にむした僅かな苔から始まり、岩の上の薄い薄い層に森が形成されているのだそうです。
下山したのは16時半、出発から10時間半たっていました。車の乗り降りの度に「いたたいたた」という声が出てしまいます。ホテルに戻ると、夕食を食べ、すぐに爆睡。
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ガイドさんに9時に迎えに来てもらい、「もののけ森」で有名な「白谷雲水峡」に向かいます。
ホテルのある「安房」というエリアから、屋久島で最も開けている「宮之浦」まで車で30分くらい、それから山道に入ります。途中で、道路の拡張工事をしていました。観光客の増加を見込んでのことだと思うのですが、既存の道路も充分な幅のものだったので、森を切り開き、工事をしている光景に、なんとなく複雑な気持ちを抱えてしまいました。狭い山道を登った先に「もののけの森」がある。そういう環境を理解してもらった上で観光客を迎える、というスタイルでもいいのではないか?と思いました。

駐車場に着くと、辺りはすっかり霧に包まれていました。軽いハイキング程度に考えていましたが(実際ガイドブックにはそのような記載がありましたが)周りの人は本格的な登山ルックの人が大半です。
受付小屋で「協力金」を支払い、どこから来たのかを伝えます。大きな岩の上を歩いて渡って(本当に滑りそうで怖かったです)いよいよ森の中に入っていきます。昨日登った縄文杉の山とはまた異なる風景が広がります。江戸時代に伐採された杉がそのまま残っていたりします。屋久島の杉はじっくりじっくり育つため、樹脂が多く、死んでからも腐食せず、そのままの姿を残すそうです。


「もののけ姫」で有名になった森の中一番のスポットが、今回の散策の目的です。地面に20cm×40cmくらいの板が埋め込まれていますが。それが「ここからはご遠慮ください」の印だそうです。今回私たちはガイドの方をお願いしましたので、その板が「ご遠慮下さい」の印だとわかりましたが、教えてもらわなければわからないくらいです。
実際、映画で有名になってからはここに訪れる観光客も増え、入り込んでしまう心ない人もいるようで、以前と比べると苔の量が減っているそうです。この森の姿が変わってしまう前に、なんとか環境を守る方法が確立されて欲しい、と思いました。(ガイド付でなければ入れないエリアを設ける、とか景観を損なわない程度に立ち入り禁止エリアをアピールする、とか)。
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千尋の滝は、幅400メートル、高さ200メートルの1枚岩の上を流れ落ちる滝です。
裸の岩肌を見ると、「この島は花崗岩でできているのだなあ」と実感しました。

バスで行く事も出来る「海中温泉」が有名なようですが、ガイドさんおすすめの公衆浴場「尾之間温泉」に連れて行ってもらいました。地元もおばちゃん達が入れ替わり立ち替り、入りに来ます。とても小さな温泉なので、髪を洗う以外にはシャワーの使用が禁止されていて、みんなが入っている隙間をぬってお湯を汲み出しながら身体を洗います。皮膚病に効くとの話でしたが、確かにみなさんの肌は年齢に関係なく、とてもきめ細かかったです。
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